三井化学大牟田工場の毒ガス

27日午後5時半ごろ、三井化学大牟田工場で塩素系ガスが漏れて80人以上が負傷し、このうち11人が重傷事故が起こった。私の記憶では、ウレタン原料であるTDI(トルエンジイソシアネート)を製造する際に、ホスゲン(COCl2)を使うが、このガスは猛毒で20℃では気体であるために、空気中に飛散しやすい。ドイツが第一次世界大戦で使用して目などに重傷を負うものである。毒ガスの発生原因は、配管の亀裂によるものと推定されている。この種の原料は、日本ポリウレタン南陽工場でも生産されている。気を付けてもらいたいものだ。

 

2025年07月30日