徳山化学画期的な水素吸蔵合金開発!
徳山化学は、ベンチャー企業のバイオコーク技研の技術をもとに製品化可能な水素吸蔵合金(MgH2)を開発した。これまで燃料電池車(FCV)の普及には、水素ガスをいかに安定的に供給するかが課題で、電気自動車(BEV)よりコストが高く普及困難な状況にあった。水素をボンベで使うか液化水素にするかあるいは固体として水素吸蔵合金とするか開発にしのぎを削っていた。とりあえず水素ステーションの形で供給が進んでいたが、一気に固形燃料を使えれば、水素ステーションは不要となる。

何故ここにきてEVは普及しないのか?欧州では2030年までにガソリン車を廃止してEVにするとしていたが、取り消しした。このため全力でEVに取り組んでいたフォルクスワーゲンは経営の危機になっている。一方。国内でもホンダがEV開発をやめ、一気にFCVへ以降する模様である。全世界のEV普及率は18%、日本ではわずか3%である。米国のテスラも危機に陥っている。EVは電気エネルギーなので完全にCO2排除とはならないこと、リチウムが枯渇するかもしれないし、廃棄バッテリー対策ができていないこと、寒冷地では動かなくなること、走行距離の問題、車両が重いためにタイヤがすり減ること(EURO7規定)等の理由からトヨタのHVひとり勝ちである。更にトヨタは、EV向けには、充電不要の電池搭載やFCV向けに水エンジンも開発中であり、一気に水素車に向かう気配が感じられる。